Windowsネットワーク構築によるファイル・周辺機器共有
社内のパソコン台数が2台〜3台ぐらいの、中小規模事業者様向け社内ネットワーク環境の整備事例です。
- Windowsネットワーク機能を用いたファイル共有
Windowsパソコンに標準搭載されているデータ共有機能の設定を行い、社内にあるパソコン同士が簡単にデータをやりとりできるように設定を行います。WORDやEXCEL、PDFなどのファイルを共有し、どのパソコンからでも共有フォルダのファイルの作成や修正などの作業が出来ます。
既存の機器の設定を若干変更するだけで構築が可能であり、導入コストは安価です。反面、このような形でデータを共有するとホスト(親機)のパソコンに負荷がかかりますので、3台程度までの利用がおすすめです。また、データについては外付けハードディスクに自動バックアップされるように設定するのが大切です。
ネットワークディスク(NAS)の導入によるファイル共有及び自動バックアップ
社内にデータを保存する為の「サーバ−」に相当する装置(ネットワークディスク)を設置し、各パソコンで書類作成等を行った後は、データをネットワークディスクに保存する形で設定を行います。ネットワークディスクはパソコン同様、振動や衝撃に弱いので設置状況を工夫しつつ、スケジュールバックアップ及びUPS(バッテリー)による電源異常からの装置保護を行います。
ネットワークディスクはデータの保護に重点を置いている製品が多く、内蔵ハードディスクが損傷しても継続して稼働する製品(RAID)や、スケジュールバックアップ機能が充実しているものが多いので、中小の事務所でも導入によるメリットは十分あると思います。また、アクセス権の設定により社員の権限(一般社員・役職社員・経理など)ごとにフォルダへのアクセス可否を設定し、社内においても一般社員には公開したくない情報(給与情報や経理情報など)を保護したりするのにも向いています。
外出先から社内サーバへのログイン・データ参照
クラウドサービスや各種サーバを用いて、外出先や自宅からデータにアクセスする事が可能です。どのような方法でデータを共有するかは、扱う情報の種類により異なる方法を採用します。(個人情報や機密情報の有無などによる)複数の拠点がある会社やチェーン店などでも、拠点間でデータを共有する事により業務情報の共有が手軽に行える事により、店舗間の情報格差や業務レベル較差を軽減し、サービスレベルの向上や情報交換に役立てる事が出来ます。
取り扱う情報としてあまり機密度の高くない情報(在庫情報や商品データなど)であれば、無料や格安のクラウドサービスを利用してデータを共有する形でも十分ですが、経営上の機密情報や個人情報を含むデータを共有したい場合は、各拠点間を接続するクラウドサービスに認証システムを導入したり、VPNというセキュリティレベルを高く保つ方法が必要です。