新しいWindows 11パソコンから社内NASにアクセスできない
NASの故障ではなく、古い通信方式とWindows 11側の設定の違いを確認。既存環境を生かして接続を復旧しました。
ご相談内容
新しく導入したWindows 11パソコンから、社内で長く使用しているNASの共有フォルダへアクセスできないとのご相談でした。ほかのパソコンからは今まで通り使えているため、NASそのものが故障したようには見えません。一方、新しいパソコンだけは何度試しても共有フォルダを開けない状態でした。
確認・判断
ネットワーク接続やNASの稼働状態を確認したところ、原因として見えてきたのが、古いNASで使われていたSMB 1.0という通信方式です。Windows 11ではセキュリティ上の理由から古い通信方式が標準では無効になっているため、「古いPCでは使えるのに、新しいPCだけつながらない」ということがあります。
ここでNASを新品へ交換すれば解決はできます。しかし、まだ動作しているNASを、この一件だけを理由に急いで交換する必要があるのかは別の話です。今回は現在の利用状況を確認したうえで、まずWindows側を調整して業務を再開し、その後の機器更新は別に考えることにしました。
対応したこと
NAS本体、ネットワーク、共有設定を確認し、Windows 11側で必要な設定を行いました。設定後は共有フォルダを開けること、必要なファイルを読み書きできることを確認しました。
同時に、SMB 1.0は現在では古い方式であることもご説明しました。「つながるようにする」ことと「その状態を今後もずっと使い続けてよいか」は別です。 今回は仕事を止めないための対応を行い、将来的なNAS更新については機器の状態や予算を見ながら検討する形としました。
結果
NASをすぐに買い替えることなく、新しいWindows 11パソコンからもこれまでの共有データを利用できるようになりました。新旧の機器が混在する会社では、このような互換性の問題もあります。原因を確認したうえで、今すぐ必要な対応と、将来やった方がよい対応を分けてご案内しています。
ちょっとだけIT用語解説
SMB 1.0とは?
パソコンからNASや別のパソコンの共有フォルダを開くために使われる通信方式の一つです。かなり古い規格で、現在のWindowsではセキュリティ上の理由から標準では無効になっています。